仕事のやりがい

Vol.1112024.08
「私たちがやるべきこと」
職種:
作業療法士
勤続年数:
11年3カ月

私は作業療法士として回復期病棟で勤務して11年目になります。あっという間に10年が経ちましたが、患者さんと関わるうえで自分に何が出来るのかを常に考えリハビリを取り組んできました。

患者さんの社会的背景や症状は様々で、概ね自立した生活を送る方もいれば全てに手助けが必要な方もいらっしゃいます。

私は2年目の時に重度の障害を持つ方を担当する機会がありました。その時はリハビリをしても機能改善につながらず悩んでおり、退院後どのような生活がご本人にとって良いのか考えながら介入していました。最終的には施設入所となりましたが、福祉用具などを活用し環境調整することで生活が行えていました。

現在でもその方と関わる機会がありますが、会う度にできていることが増えており変化に驚かされています。この時の経験から、出来ないから諦めるのではなく残存している機能をどう活かすか、またどのような環境を整えていけば生活が出来るのかを考えていくことも大切だと考えさせられました。どの患者さんに対しても、自身が持てる最大限のことをやっていくことで退院後のQOL向上に繋がると学びました。

今でも患者さんとの関わりで学ぶことは多く、自身が何をするべきかなど患者さんに対してしっかりと向き合って取り組むことを意識しています。

立場上、後輩も増えてきましたが、患者さん一人一人との関わりを大切にし、何をやるべきか考えながら介入することで、セラピストとして私と同じように『やりがい』を見つけてもらえたらと思い、自分の経験を踏まえて指導に活かしてます。