仕事のやりがい

Vol.1082024.05
「管理栄養士の立場からできること」
職種:
管理栄養士
勤続年数:
3年

私は、勤務して3年目の管理栄養士です。主に地域包括ケア病棟の栄養管理や献立作成などの給食管理業務を担当しております。

地域包括ケア病棟は在宅への退院を目的とした病棟であり、短い入院期間内で身体機能の向上につなげられるよう患者さんの体調や状態に合わせた栄養管理・栄養支援が求められます。その中で、嚥下機能や認知機能の低下により、食事をすることが難しい、食事摂取量が少ない、など食事内容の検討が必要な患者さんがいます。そうした患者さんには入院中に多職種で検討し、安定した食事摂取量の確保ができるよう努め、必要な場合には退院時に栄養指導も行っています。

仕事のやりがいを感じたエピソードの1つとして、食形態についてご家族に栄養指導を行った際に、入院中に実際に提供していた食事内容を見ていただきながら調理方法や食形態について説明し、病院の食形態に合わせた市販品もあること等をお伝えしました。すると、退院後に、ご家族から「栄養士さんから丁寧に説明を受けたため食事で困ることはなかったです。」との声をいただき、自分の中で少し自信がついた瞬間でした。

栄養面や食事面で在宅サポートが必要な患者さんには、栄養指導を通して情報を分かりやすくお伝えするよう心がけ、退院後も患者さんが安全かつ安定した食事ができるよう、日々の業務で学んだことを生かしながら管理栄養士の立場から支援していけるよう努めていきます。