仕事のやりがい

Vol.0922022.12
「時間が限られているからこそ、愛情をもって丁寧に」
職種:
理学療法士
勤続年数:
1年

私は理学療法士として働き始めて3年目になります。他院で整形外来中心のクリニックにてリハビリテーションを実施しており、転居を機にご縁があって当院へ務めさせていただきました。まず、配属となったのは療養・外来部門でした。以前の外来での経験を活かしていくための配属であったと思います。ひとえに外来リハビリと言ってもこうも違うのかという事に気づかされました。

前職では慢性期疾患の方の疼痛緩和、対症療法が中心でしたが、当院での外来は急性期の術後を脱した亜急性期と言われるような方も多く、また職場復帰を目的に来られる方も多くいらっしゃいました。疾患の知識としてはそれなりに理解しているつもりでしたが、どのような部分の機能改善が職場復帰に繋がるのか、考えることが多くありました。

幸い、先輩や上司にもよく相談でき、指導も受けられたので一人で悩まずにリハビリを進めることができました。特に記憶に残っている事例として、肩関節脱臼の術後、職場復帰には上肢を用いた作業が多くあり、再脱臼を非常に気にされている方を担当いたしました。術後の固定により、肩関節外転が90度までしか行えず、職場復帰がなかなか見えなかったですが、コロナ禍で外来も1回/週しか実施できない中でも紙面を用いた注意点や自主トレーニングの指導を行いながら機能改善に努めたところ、外転130度まで改善し、期限内に職場復となり終了することができました。

その時の笑顔は今でも忘れません。期限や介入時間が限られている中でも、的確にリハビリを実施していくことで変化につなげられる、ご本人の望んだ生活につなげられる、改めて自分の行っているリハビリという仕事の意味、やりがいを感じることができました。

これからも地域の皆様の心豊かな生活をサポートできるよう、愛情をもって関わっていきたいと思います。