仕事のやりがい
Vol.0882022.8
- 「可能性を信じ、『あきらめない』」
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職種:
理学療法士勤続年数:
1年 -
私は理学療法士として働き始めて4年目になります。他院で急性期・回復期・慢性期リハビリーテーションを経験し当院に入職しました。
まず、私が理学療法士を目指したきっかけは、祖父が末期の膵臓癌になり、在宅でリハビリテーションをしていたことです。担当の理学療法士の方は、祖父のやりたいことに重きを置いていました。人生が明るくなるよう可能な限り支援して頂いた姿は私の憧れになりました。そこから私は“最善を尽くす理学療法士”を目標に励んできました。
入職して印象に残った症例があります。それは、末期の内科疾患を抱え、大腿骨骨折により歩行困難となった方です。この方は、事情がありどんな状態でも短期間の入院で自宅退院する方向になっていました。能力的には、“福祉用具を使えば最低限の生活を送ることは可能になるだろう”という状態でした。ご本人としても最低限の生活が可能になれば良いと話していましたが、会話していくうちに「旅行や散歩はもうできないかな」と聞かれるようになりました。その姿を祖父と重ねた私は、この方の人生を明るくしたいと思い、リハビリテーションを進めました。入院中は気持ちが沈み、弱音を吐く様子もみられましたが、結果として走れる程の能力や応用動作の獲得が叶いました。退院の際に、「ありがとう。」と頂いた言葉は忘れません。別れには寂しさもありますが、この喜びと笑顔が私のやりがいです。
理学療法士として経験が浅い私ではありますが、結末が明るいことだけでないことを知っています。しかしながら、笑顔のある明るい人生のために私は最善を尽くしていきます。