仕事のやりがい

Vol.0762021.7
「限られた環境の中での関わり」
職種:
作業療法士
勤続年数:
2年

私は回復期病棟で勤めている勤続2年目の作業療法士です。入職前から新型コロナウイルスが発生し、入職後も制限された環境の中で働いてきました。そんな中でのある患者さんとの関わりについてお話します。

患者さんは、くも膜下出血により重度の意識障害、左片麻痺、高次脳機能障害を生じた男性の方で、介入初期は覚醒不良と起立性低血圧により積極的なリハビリが困難でした。また、入院生活により制限された環境や、思うように身体が動かせないストレスにより感情のコントロールができずスタッフに対し易怒的な様子もありました。そこで、身体機能訓練に合わせてご本人の趣味・嗜好を考慮し、左上肢の訓練や座る練習を兼ねてオセロゲームをしたり、釣り、漫画の話題のなど、介入の内容や話題を検討し入院生活のストレス軽減を図りながら介入しました。次第に意識状態が改善し精神状態も安定し、笑顔も多く見られるようになり、積極的なリハビリも可能となっていきました。また、自身で現実的な未来検討もできるようになり、日常生活動作も改善したことで実際の自宅生活の目処が立ち、入院から半年後、介護サービスを調整しつつ自宅退院となりました。転居先の生活環境へのフィッティングとご本人から将来的な就労希望も聞かれた為、退院後は通所・訪問リハビリへ引き継ぐこととなりました。

新型コロナウイルスの影響により、ご家族との面会や外出なども制限され、ストレスや不安を抱える患者さんも多いと思います。患者さんの今後の生活を支援するとともに、制限された中でも患者さんがやりがいや生きがいをもってリハビリに取り組めるよう、一人一人に合わせた関わり方を考えていきたいと思います。