仕事のやりがい

Vol.0542019.07
「患者さんに必要とされる看護師を目指して」
職種:
看護師
勤続年数:
2年

私は昨年度新人看護師として当院に入職しました。日々覚えることが山積みですが、先輩方からご指導をもらいながら看護業務に取り組んでいます。

忘れもしない昨年の夏のある日、私は患者さんのご家族からある言葉をかけられました。それは「食事介助中、父の表情を見てくれてるかしら?」というご指摘でした。その時私は一瞬何を言われているのか分かりませんでした。一生懸命食事介助していたのに、という思いばかりが駆け巡り、涙があふれてきました。翌日師長と振り返りを行い、私は食事介助を行っていても頭の中では「次は隣の患者さんの食事介助に回らなくちゃ」と考えており、患者さんとの会話も途切れ、観察も不足していたことに気がつきました。次の業務を考えるあまり、患者さんへの「目配り・気配り・心配り」が欠けていたのです。

このことがきっかけで、特に多重課題を抱える繁雑時のケアでは、患者さんやご家族への配慮を丁寧に行い、自分の行動や言動に注意して行動するようになりました。あの言葉は私に看護師として、社会人として、大切なことを気付かせてくれました。今では患者さんから「ありがとう」と言われることも多く、自分の活力になっています。今後も日々自己研鑽に努めていきたいです。