仕事のやりがい

Vol.0432018.07
「最期までその人らしく生きることを支え続ける。」
職種:
看護師
勤続年数:
6年

患者さんの安全のための身体抑制は必然だと思っていた私が、入職して、人間の尊厳を重視して身体抑制を行わない看護の追求を知りました。それまで私が経験したことがない嚥下機能で経口摂取していた患者さんにも驚きました。あれから6年、身体抑制をしない看護の追求が看護師の責務だと認識している自分がおり、最期まで経口摂取を支えることの重要性を感じています。

気管切開があり、前医で身体抑制が行われた患者さんとの関わりは最も心に残っています。数分毎の吸引を必要とする状況が続く中、患者さんは経口摂取を強く望みました。そこで、多職種で連携して経口摂取を開始、KOMIでのケア介入も行いました。今年の春に患者さんは他界されましたが、それまで可能な限り経口摂取は継続しました。ご家族の方は、身体抑制されず尊厳のある人間として対応して頂けた、食べることができて人間になれたなど、私が伝えきれない程に感謝の言葉を残されました。この言葉が、今の私の原動力です。