仕事のやりがい

Vol.0392018.02
「最期まで『食べる』楽しみを諦めない」
職種:
言語聴覚士
勤続年数:
5年

言語聴覚士のアプローチは高次脳機能や構音障害・嚥下障害など多岐にわたります。その中で一般・療養病棟では全身状態が悪く、満足に栄養が摂れない方も多くいらっしゃいます。そのため、まず嚥下や食事の面で携わることが多いです。口から食べることは生きていく上でとても重要なことであり、また人生の楽しみでもあります。時に、何も口にすることが出来ず状態の悪化などでお看取りとなる方もおります。その際、何か少しでも口に入れてあげることが出来たのではないか?自分は何のために介入していたのか?と無力感に襲われます。人生の最期の場所になるかもしれないからこそ、私はみなさんが可能な限り長く、楽しんで口から食べられるよう支援を行っていきたいです。

少しでも食べられるようになったことで、笑顔が見えたり、ご家族様から「ずっと食べたいって言ってたの、本当にありがとうございます」とお声を頂いたとき、大きなやりがいを感じると共に今後の励みになっています。入院生活はストレスを感じやすく、またそれを伝えにくい環境です。食事の面だけではなく、意思を伝えることが難しい患者さんの訴えも汲み取り、ひとりひとりに寄り添える言語聴覚士でありたいと思います。