仕事のやりがい

Vol.0362017.11
「患者様一人ひとりに合わせた
心豊かなリハビリテーション」
職種:
理学療法士
勤続年数:
6年

私は一般・療養病棟のリハビリテーションを担当しています。「リハビリ」と聞くと歩けなかった人がリハビリをして歩けるようになるというイメージがありますが、私が担当している病棟はそういう患者様ももちろんいらっしゃいますし、医療依存が高い患者様がいらしたり、本当に幅広く、様々な患者様がいらっしゃいます。

その方一人一人に合ったリハビリを提供しているのですが、徐々に病態が悪化していく姿をみると、自分の無力さを痛感し、本当に自分がしていることが間違っていないのかと思うこともあります。

先日、「次回は折り紙をしましょう」と約束した患者様がいました。その方は持病が悪化し、約束を果たすことはできませんでした。リハビリを提供することが難しくなってからも、リハビリを待っていて下さり、声をかけたり少し話をしたりしていました。最後の時に、ご家族から「いつもリハビリ楽しみにしていたんですよ。」という言葉を頂きました。できることが少しずつ限られていく中で、何もすることができない自分がいました。しかし、その言葉を頂き、一緒に折り紙をする約束は果たせませんでしたが、今まで自分がしていたことは無駄ではなかったのではないかと思いました。できることが限られていく中で、今自分に何ができるか考えながら、最後まで寄り添う経験をさせていただきました。そういう経験が私のやりがいへとつながっています。