仕事のやりがい

Vol.0332017.08
「尊厳を大切にし、
より在宅に密着したリハビリテーションの提供」
職種:
理学療法士
勤続年数:
5年

私は理学療法士として働き始めてから今年で5年目になります。現在は、短時間通所リハビリでご利用者さんのリハビリを担当させていただいていますが、入職当時は外来や一般・療養病棟、翌年からは回復期病棟でのリハビリを担当していました。昨年度、現在の部署に異動となり、医療保険と介護保険の制度や書類の違いに戸惑い、不安でいっぱいでした。病棟勤務時は「早く家に帰りたい」「早く歩けるようになりたい」「○○ができるようになりたい」など漠然とした目標を聞くことが多かったのですが、通所リハビリでは「身の回りのことは不便なくできるけど洗濯干しが大変」「家の中での生活は困らないけど、買い物に行くのが不安。荷物を持って長い距離を格好よく歩きたい」「歩行器じゃなく杖で歩けるようになって旅行に行きたい」などの在宅生活で困っている点や、具体的な目標を聞くようになりました。ご利用者さんが何を望んでいるのかを把握し、個人にあったプログラムを実施することで、出来なかったことが出来るようになり「前より長い時間立っていられるようになったから、ご飯支度と洗濯干しが楽になったよ」「家から○○まで1人で買い物に行けたよ」「家族と旅行にいってきたよ」などの嬉しい言葉を聞くことができました。

在宅での生活や趣味を再獲得するため、ご利用者さんに寄り添いリハビリを行える通所リハビリの楽しさや難しさを感じると同時に、大きなやりがいを感じることができています。1人でも多くのご利用者さんが目標を達成し、安心して在宅生活が送れるよう、今後も質の高いサービスを提供していきたいと思っています。