仕事のやりがい

Vol.0202016.06
「患者さんのより良い変化を目指して」
職種:
看護師
勤続年数:
14年

ナイチンゲールの教えを活かした看護実践への取り組みを始めてから今年で3年目になります。この取り組みを始めたH26年度に関わったAさんは、認知症でコミュニケーションが難しい患者さんでした。口腔ケア時に手を噛もうとする程、ケアに拒否的でした。根気強く向き合うこと7ヵ月、メンバーが小さなサインを発見し、その方に合った口腔ケアの方法を導くことができました。安楽な方法でケアが受けられ、口腔内の清潔も保つことができました。

Aさんのケア後の笑顔は今でも忘れられません。患者さんは亡くなりましたが、ご家族からは「最期まで丁寧に対応してくれ、本当に感謝している」との言葉をいただきました。

良い看護の提供には、患者さんにとって最良なケアは何かを考える「心配り」が大切です。「心配り」とは相手を理解することだということをこのナイチンゲールの取り組みを通じてメンバーで実感した事例でもありました。この時の患者さんの良い変化に関われた事が、今、看護のやりがいにつながっています。