仕事のやりがい

Vol.0172016.03
「患者さんの性格にあった工夫を凝らし、
笑顔がでるようなリハビリを行うこと」
職種:
理学療法士
勤続年数:
6年

私は主に回復期に入院している患者さんのリハビリを担当させていただいてます。

学生の頃からリハビリは毎日痛い思いやつらい思いをしながら訓練をするというイメージがあり、患者さんからリハビリが「楽しい」「面白い」と少しでも思ってもらえるよう訓練に工夫を加え日々介入にあたっています。

先日まで脳梗塞で重度片麻痺を呈した方を担当しておりました。その方の希望は「歩きたい」と日々話していましたが、重度麻痺の影響もあり実用的な歩行を獲得することができませんでした。しかし、訓練中は一回でも多く笑顔が出るよう工夫しながら介入にあたりました。退院日その方から「リハビリはとても大変だったけど、楽しかった。またリハビリしたい」という言葉をいただきました。その言葉をいただいときはとても感銘し、希望を叶えることができなくても希望を失わせないことも回復期のセラピストとして大切であることを学びました。

「リハビリが楽しい、リハビリがしたい」という方が増えることで退院後の通所リハビリや訪問リハビリにつながり、介護予防といったことにもつながるのではないかと考えています。同じリハビリの内容でも患者さんの性格にあった工夫をして、患者さんの表情から笑顔がでたときにはとてもやりがいを感じています。