仕事のやりがい

Vol.0102015.08
「患者さんと家族と向き合いながら」
職種:
看護師
勤続年数:
6年

私は療養病棟で働いて4年目になります。患者さんの変化が乏しい中でも、小さな良い変化を発見した時に、やりがいを感じる事ができます。反応が鈍い患者さんに追視がみられたり、発語があったり、自分の名前を覚えてくれたりと些細な事でも私の原動力となっています。また、私は家族と関わる時間も大切にしています。受け持ち患者さんの家族は勿論のこと、来院された家族へ病状や変化の説明など積極的に声掛けをしたり、家族の要望などを引き出すような会話を心掛けています。当病棟は回復される患者さんばかりではなく、最期をここで看取る患者さんも少なくありません。

平成26年9月から6ヵ月入院されていたSさん。脳梗塞と肺炎を繰り返し、H27年の3月に永眠されました。77歳という若さもあり、ご家族の受容ができているか心配なところもありました。お看取りをした際に患者さんの家族から、「この病院に転院して良かった。あなたに看取っていただいて良かった。父にも、家族にも本当に親切にしてくれてありがとう。」という言葉をいただきました。これからも、患者さんと家族と向き合いながら、丁寧な対応と、心を込めた細やかなケアを提供できる看護師であり続けたいと思います。