仕事のやりがい

Vol.0062015.03
「通所リハビリテーションの奥深さ・難しさ・
楽しさを再確認すると同時に、
感じる大きなやりがい」
職種:
作業療法士
勤続年数:
5年

私は今年度から通所リハビリテーションを担当しています。昨年度までは回復期リハビリテーション病棟に勤務しており、当時の私は「回復期でリハビリをすることこそがセラピストの花形」と考えていたこともあり、介護保険領域という新しい環境での業務に不安と迷いで押しつぶされそうな状態でした。

しかしそんな状況でも自分にできる精一杯のリハビリをご利用者に提供していくうちに、あるご利用者から「この前あなたにリハビリやってもらったでしょう、そうしたら夜に足が攣らなくなったの。トイレに起きるのが楽になったわ!」というお言葉を頂くことがありました。その後も「入院中に出来なかった箸での食事が出来るようになった」「肩が上がるようになってまた家事が出来るようになった」と声をかけていただけるようになりました。

この体験を通し、入院という非日常的な環境ではなく、住み慣れた「自宅」で生活されている方に対し、リハビリを通して身体機能だけでなく、家事・趣味の再獲得といったところまで介入していける通所リハビリテーションの奥深さ・難しさ・楽しさを再確認すると同時に、大きなやりがいを感じることが出来ました。最近では職場復帰され、仕事終わりにリハビリに来られる若い方や、他の通所リハビリに通った経験がある中で「ここが一番いい」といって通い続けて頂いている方もいらっしゃいます。こういった方々に満足していただけるようなリハビリを提供していけるよう今後もより一層努力していきたいと思います。