仕事のやりがい

Vol.0012014.10
「看護部として
ナイチンゲールの教えを実践して…」
職種:
看護師
勤続年数:
7年

私にとっての仕事のやりがいは、看護師として患者様への細やかなケアが行き渡っている時に実感します。高齢で入院が長期に及んでいる患者様も多い当病棟では、入院の場が「生活の場」となっています。お一人で身の回りのことや、体の清潔を保持出来ない患者様に代わり、私たち看護師は日々お世話させていただいています。ご自分の欲求をお話出来ない患者様に代わって、私は必ず朝に「今日は〇〇さんの髪をきれいにしてあげよう」「今日は〇〇号室の患者様の爪を見てあげよう」と考えながら職場に向かっています。

そもそも、私が看護師になりたいと思ったのは、幼い頃にナイチンゲールやマザーテレサの伝記を読み感動したこと又、祖父の入院を見舞った際に見た看護師の姿が焼きついていたことからです。その時私の印象に残った光景は、点滴や注射を行う機敏な看護師ではなく、患者様と笑顔で会話しながら食べこぼした寝衣をさりげなく交換する看護師の姿でした。その時から看護師を目指し、看護師となり早35年。私の思い描く看護は昔も今も変わりありません。

その思いを、今は自分が行うだけでなく、病棟スタッフはじめ、新人看護師や看護学生にも意識して教えるよう心がけています。又今は看護部の取り組みとして、ナイチンゲールの教えを学び、実践に活かそうとしていることも大きなやりがいに繋がっています。以前にも増して、病室の環境整備をはじめ、患者様の生活に目線をおいたケアが浸透してきていると実感しています。患者様が少しでも不快な思いをしないよう、今後も精一杯看護をさせていただきたいと思います。