何ヶ所かの一般保育園を経て、22年前の7月、新しく開園するオープニングスタッフとして、石巻港湾病院の院内保育園で働くことになりました。

それまでは、院内保育園という言葉は聞いたことはあるものの、普通の保育園と何が違うのか全く知りませんでした。いざ働いてみると普通の保育園と大きな変わりはありませんが、病院の院内保育園という事もあり、院内行事の夏祭りや敬老会などに呼んでいただき、園児と一緒にお神輿を担いだり踊りを披露したりする中で、入院患者さんや利用者さんと接する機会があります。特に、園児たちの可愛い踊りに患者さんの顔も自然とほころび、その喜んで頂ける姿を見て、少しでも患者さんや利用者さんの心をゆたかにするお手伝いをすることが出来て良かったなと、やりがいを感じられるようになりました。

また2011年の震災の時には、旧病院の1階天井付近まで津波による甚大な被害を受けましたが、健育会本部を始め、健育会のグループ病院からの迅速な救援により、健育会グループの団結力や結束力を目の当たりにして、この病院で働いていて本当に良かったと思いました。

震災後は病院も内陸部に新築移転して、新たに院内保育園としてスタートしましたが、以前よりも利用者さんや職員の方々と接する機会も増え、日々の園児のお散歩ではリハビリや通所の利用者さんとお話しする機会があります。園児と深く関わり、病院職員である保護者の方々とも信頼関係を築き、一期一会とやりがいを感じながらこれからも保育士として働いていきたいと思います。