仕事のやりがい

Vol.0372017.12
「患者・家族との関わりでやりがいを感じたこと」
職種:
看護師
勤続年数:
1年

私は以前、急性期病院で8年間働き、平成28年11月に石巻健育会病院に入職しました。はじめは、慢性期の病院で働くことへの不安があり、療養中の患者さんやご家族への細やかなケアが出来るか心配の毎日でした。

Aさんは、低酸素脳症で寝たきり状態の長期療養患者でした。経管栄養や下着交換などのケアが多く、Aさんの娘さんは「いずれは自宅で…」という思いはあるものの、なかなか自宅退院に踏み切れないようでした。私は受け持ち看護師として何か出来ないかと考え、Aさんの状況を丁寧に説明したり、経管栄養の準備を一緒にやってみないかと誘ったりと、娘さんの不安が軽減できるよう努めました。すると、徐々に娘さんから「自宅に連れて帰りたい」という前向きな言葉が聞かれ、それをきっかけに本格的に指導を始めました。その後Aさんは自宅退院でき、ご家族からも「ありがとう、教えてもらって助かったわ」と感謝の言葉を頂きました。

長期療養中の患者さんのご家族は、長期にわたり不安や悩みを抱えています。看護師としてご家族の気持ちに寄り添いサポートしていくことの大切を感じました。