仕事のやりがい

Vol.0342017.09
「先輩の指導とキャリア段位制度によって
自信をもって業務にあたれること」
職種:
介護補助者
勤続年数:
2年

私は以前から介護の仕事をしていましたが、ケアに対する重要性を深く意識してはいませんでした。ケアについて学びを深めたいと思い初任者研修を経て、石巻健育会病院に入職しました。知識、技術、経験の全てが未熟でしたが、入職して2年が経ち、先輩方の指導やキャリア段位制度のレベル認定を受けたことで、少しずつ自信を持って業務に当たれるようになってきました。

私は今年、所属病棟の生活活性化の活動を担当することになり、希望される患者さん数名で毎日30分間、制作活動を中心に取り組んでいます。活動の中心は折り紙やちぎり絵で、こいのぼり、あじさいの花など、季節に合わせたテーマで作成し、出来上がったものを展示しています。患者さんたちが、飽きることなく手軽に取り組めるように準備をして、活動中の会話が弾むように努めていると、「あんだのきれいだな。」「上手にできた。」などの患者さんの声が飛び、患者さん同士で協力したり、励まし合ったりする姿が見られ嬉しい気持ちになります。中には参加を希望をされない患者さんもおりますが、出来上がった作品を紹介したり、別な機会に参加を促したりしています。そうしているうちに少しずつ参加してくれるようになってきた患者さんがいました。その方は難聴であり、病室で過ごすことが多かったのですが、ある日の活動中、笑顔を見せてくれてとても驚きました。ケアは食事、排泄、清潔などの直接的な身の回りのお世話だけでなく、患者さんの笑顔やその人らしさを引き出すことが大切なのだと感じました。それはやりがいとケアの学びを深められたと感じる瞬間でもあります。我慢することの多い入院生活の中で、患者さんに少しの時間でも楽しく安心して過ごして頂けたらと思っています。知識、技術がまだまだ乏しい私ですが、今後も勉強会、研修会に参加し、その人らしさを保って行けるように多職種と連携し合いながら取り組んでいきたいと思います。